矯正支援官って何?

1 久しぶりにブログを書きます。

  最近バタバタと忙しく,なかなか更新する機会がありませんでした(涙)。

  まあ思い付いたときに,息長く書いていきたいと思いますので,お付き合いください。

さて,本日の話題です。

2 「矯正支援官」って何?

 報道によれば,先々月22日に,「特別矯正監」として著名な杉良太郎さんの呼びかけで,歌手のEXILEのATSUSHIさん,浜崎あゆみさん,元力士の貴乃花さん,モノマネ芸人のコロッケさん,スピードスケートの清水宏保さんら14名の著名人が,法務大臣の委嘱を受け,「矯正支援官」に就任したという。

 「矯正」って,矯正歯科の「矯正」が有名ですが(笑),刑務所,少年院,少年鑑別所という罪と罰に関わる主要施設も「矯正施設」といわれ,「矯正」といわれています。

 「矯正支援官」の皆さんは,今後,全国の刑務所,少年院などを訪れ,無報酬のボランティアとして,慰問活動を行う予定だそうで,先月17日には,ATSUSHIさんらが,網走刑務所を訪れて講話を行うなどしたそうです。

3  知られざる「矯正施設」

 ところで,罪を犯した場合に,それを償うために,刑務所,少年院に収容されることがあるわけですが,もし刑務所,少年院などがなければ,我が国における「罪と罰」というシステムそのものが成り立たなくなります

 それくらい刑務所,少年院などの矯正施設は,重要な役割を担っています。

 ところが,刑務所,少年院などの施設が,どのような施設なのかとか,どのような処遇が行われているのかとか,釈放された後にどのようにして社会復帰しうるのかということは,あまり世間には知られていません。

 犯罪が発生した後の犯人の逮捕とか裁判の手続などが広く報道されることに比べれば,刑務所,少年院などの存在とか,そこで行われる処遇とか,罪を犯した者の社会復帰のあり方に光が当たることはあまりに少ないわけです。

 犯罪が発生した直後とか捜査・裁判の報道は,勢い事件の衝撃さを強調するものになりがちですが,その後どうなったのかということについてはあまり報道されないので,世論がバランスを欠いたものになりがちではないかということが気になるところです。

 もちろん,プライバシーの問題はあるわけですが,報道の仕方には,いろいろな工夫がありうるように思います。

4 罪を犯した者の社会復帰支援

 近年,政府は,罪を犯した者の社会復帰の支援に力を注ぐ政策に取り組んでいます。

 一般には,刑務所,少年院などに収容されたということで,何だか自分達とは違う人達だという印象を持たれる方は少なくないかもしれません。

 確かに,殺人,強盗殺人などのような凶悪・重大といわれる罪を犯した者も収容されているわけですが,それぞれが罪を犯した背景事情は様々ですし,万引きとか,器物損壊のように,比較的軽微な罪を犯した者も多数収容されているわけですから,その印象が正しいかどうかは一概にはいえません。

 特に刑務所には,高齢・知的障害などのために,普通の社会生活を送れないで,比較的軽微な万引きなどを繰り返してしまう者も多数収容されているのですが,そのような者は,もう少し早い段階で,福祉施設などの助力を得られる機会があれば,刑務所に収容される人生を送らなくても済んだのかもしれないと思うことは少なくありませんし。

 そのような者を,再犯により繰り返し刑務所に収容するという連鎖から脱却させるため,社会復帰を支援していくという取組みは,犯罪を少なくしていくという意味でも重要であるように思います。

 もちろん,事件の大小はあるわけですし,何よりもそのような過ちを犯した者が自らの過ちを悔い,2度とそんなことはしないという強い決意を持つことが不可欠なわけですが,世間がそういう者は自分達とは違うんだという線引きを簡単にすることなく,真に立ち直りの意思を有する者には,きちんと手を差し伸べる,そういう「共感性のある社会」であって欲しいと思う今日この頃です。

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